メイクセラピー検定1級と特級は難しい?試験内容や難易度を2級と徹底比較!
メイクセラピー検定は、メイクセラピストジャパンが認定校を務める、メイクセラピーの知識と技術に関する検定試験です。
美容業界でのお仕事の幅を広げるだけではなく、医療・福祉業界で導入されることが増えています。
しかし、メイクセラピー検定は何級から受けたら良いのでしょうか。
「いきなり2級から受けても大丈夫?」「仕事でメイクセラピーを取り入れたいから、最初から1級を目指そうかな?」
今回は、このような疑問を解決すために、メイクセラピー検定でも難易度の高い1級・特級に求められるレベルについて、2級と比較しながら詳しく解説します。
これを読めば、あなたに合った受験レベルを見つけることができますよ♪
メイクセラピー検定は何級から受けられる?
メイクセラピー検定は、3級・準2級・2級・1級・特級の5つのレベルに分かれています。
メイクセラピー検定3級・準2級・2級は受験制限がなく、初めてメイクセラピーを学ぶ方は3級、基本的なメイク技術を身につけたい方は準2級、メイクセラピーの知識があり、他人にメイクをする機会がある方は2級からの受験がおすすめです。
メイクセラピー検定3級は、
- 期限までに回答を郵送する在宅受験
- 通信環境があれば24時間どこでも受けられるオンライン受験
の2つから受験方法を選べるので、自分のライフスタイルに合わせて受けられます。
メイクセラピー検定1級・特級は受験制限があり、いきなり受験することはできないので注意が必要です。
メイクセラピー検定2級の試験内容とは?
メイクセラピー検定2級は3級や準2級と同じように、年齢や職業を問わず誰でも受験可能です。
前の級を飛ばしていきなり2級から受験することもできます。
2級を取得すればメイクセラピーにおける知識や技術をプロに評価されたことになります。日頃からメイクやスキンケアに触れ、基本的な知識が身についている方は2級から受験することをおすすめします。
そんな2級の試験には、どんな内容が出るのか説明しますね。
筆記試験はカウンセリング・メイクアップ理論の応用問題
メイクセラピー検定2級の筆記試験は60分間で、マークシート方式と記述方式の2種類出題されます。
マークシート方式は、3級・2級・1級まで以下のような共通範囲から出題されます。
- 心理関連:化粧心理学・メイクセラピー的心理学
- コミュニケーション:人間関係論
- 色彩関連:色彩心理学・色彩学・パーソナルカラー概論
- メイクアップ関連:皮膚学・スキンケア概論・メイク理論
- カウンセリング関連:カウンセリング概論
2級の問題は、カウンセリング理論やメイクアップ理論など、メイクセラピーの基礎を理解していることが前提で出題されます。
充実したメンタルサポートを行うために必要な心構えや、印象分析によるメイクアップ技法、色彩による感情効果など、知識を深く問われる内容です。
また、記述方式では、メイクセラピーでのカウンセリングやメイク技法についてケース別に出題され、それぞれの適した対応方法や判断能力も問われます。
実技試験はオーダーに沿った半顔メイク
2級の技能検定は30分間で、当日発表されたオーダーに沿って、お客様役のモデルに半顔メイクを施します。
オーダー内容は受験するレベルによって異なります。
例えば2級であれば「落ち着いた雰囲気の女性」「親しみのある柔らかい女性」のようにざっくりとしたオーダーが渡されます。お客様役のモデルはすでに下地とファンデーションをつけた状態で、そこからオーダーに合わせた色味や各パーツのバランス、全体の雰囲気を考えたメイクをします。
2級ではお客様へのカウンセリングはありませんが、メイク中にお客様とコミュニケーションを取る時の姿勢や表情、声のトーンなども評価対象となります。
メイクの技術だけでなく、いかにお客様をリラックスさせ、丁寧なコミニケーションができるかも重要なポイントです。
メイクセラピー検定2級と1級・特級の試験内容はどう違うの?
メイクセラピー検定1級・特級の技能検定も試験会場で行います。
そして1級・特級は、2級に比べて求められるレベルが高く、受験制限も設けられているんです。
メイクセラピー検定2級とどのように違うのか、比較しながら解説します。
メイクセラピー検定1級の筆記試験は対話文問題あり
メイクセラピー検定1級は、2級取得者のみが受験でき、2級と同じく筆記試験と実技試験があります。
筆記試験は50分間で、3級から1級までの共通出題項目に加え、メイクセラピー検定2級の記述方式で出題されたカウンセリングについて、マークシート方式と記述方式の2つで詳しく問われます。
メイクセラピーにおける実際のカウンセリング対話文を読み、お客様がどのような心理状態か、どのような方法で思い込みによるネガティブ要素を取り除くかなどを考える問題が出題されるでしょう。
メイクセラピー検定1級実技試験は全顔メイク
実技試験は40分間と長い時間を設けられており、お客様役のモデルは顔に何もつけてない状態から半顔メイクをスタートします。
また、オーダー内容も2級より求められるレベルが上がります。
例えば、「職場の後輩が困っているときにさりげなくフォローする、頼りがいのある女性」「介護士として入居者さんから声をかけてもらいやすく、同僚からも優しいと思われる女性」など、2級に比べて具体性のある内容です。
土台となるベースメークが丁寧かどうか、印象分析の理論を理解し、オーダーに沿ったメイクができているかが評価されます。
メイクセラピー検定1級からカウンセリングも評価対象に
メイクセラピー検定1級は、カウンセリングも評価対象となります。
用意されたオーダー内容をもとに、お客様がどうしてそのような女性になりたいのかを深掘りします。その際、「はい」「いいえ」で答えるような閉ざされた質問ではなく、お客様が自由に答えられる開かれた質問ができるかどうかも評価ポイントです。
カウンセリングでは、短い時間でいかにお客様に信用してもらい、心を開いてもらえるかが大切です。
お客様が話した内容を受けとめ、安心できる空気づくりを心がけましょう。
メイクセラピー検定特級試験は実際にメイクセラピーを施す
メイクセラピー検定特級試験は、プロのメイクセラピストを目指す方に向けたもので、
- 1級取得者
- 特級認定講座受講済み
- 活動報告書提出済み
の方が受験可能です。
筆記試験は30分間で記述式のみ、実技試験は50分間で、実際にメイクセラピーを行います。
筆記試験では1級までの内容をさらに深めた問題で、ケース別やプロフィール別に、それぞれ適したカウンセリング方法やメイク技法が出されます。
実技試験では、お客様に見立てたモデルに対して、プロのメイクセラピストが現場で実践するメイクセラピーに近い形式で、「なりたい自分」を引き出すためのオーダーカウンセリング、オーダー内容に沿った半顔メイクまでを行います。
カウンセリング中、お客様の全てを受け入れる受容的態度、悩みや意見を包容する共感的姿勢、自己開示を目指す積極的傾聴が主な採点ポイントです。
お客様の中には、自分のことを否定的に捉えてネガティブな感情を持つ方もいます。それを取り除くには、少々踏み込んだ質問をする勇気も必要です。
メイクセラピーではカウンセリングを通して、お客様の表情や感情の変化も重要です。目の前のお客様としっかり向き合う姿勢を心がけましょう。
2級 | 1級 | 特級 | |
筆記試験 |
マーク・記述
60分間 |
マーク・記述
50分間 |
記述のみ
30分間 |
実技試験 |
半顔メイク
30分間 |
半顔メイク
40分間 |
カウンセリング
半顔メイク
50分間 |
レベル別メイクセラピー検定の難易度
メイクセラピー検定は、メイクや心理学に触れたことがない方でも、充分対策すれば2級まではある程度合格を目指せます。
ただ、1級・特級となると難易度が上がり、合格率も低いので、実務における経験値が必要となることがあります。
実際にそれぞれのレベルの合格率を見ていきましょう。
メイクセラピー検定3級・準2級・2級は比較的易しい
メイクセラピー検定3級・2級は比較的難易度が易しく、合格率は3級が約90%以上、2級が50%?65%と言われています。(※2021年4月現在、準2級は過去実績なし)
3級と準2級は在宅受験やオンライン受験が可能なので、しっかりテキストを読んで挑めば合格に近づけます。
また、2級は筆記試験と実技試験がありますが、日頃から美容に触れていて知識のある方なら、誰かに協力してもらい、本番を見越したメイク練習をして対策すれば問題ありません。
メイクセラピー検定1級・特級は難易度が高い
メイクセラピー検定1級・特級は難易度が高く、合格率は1級が20%?30%、特級が10%?20%です。
受験制限が設けられていることもあり、仕事でメイクセラピーを実践できる、またはプロのメイクセラピストと同等のスキルを求められます。
特に特級は現場での経験がなければわからない内容もあります。実務経験は必須ではありませんが、実技試験に向けて十分な対策が必要でしょう。
メイクセラピー検定2級・1級・特級取得者の声
最後に、メイクセラピー検定2級・1級・特級を実際に取得した方々の声をご紹介します。ぜひ、メイクセラピー2級以上の取得を考えている方は参考にしてみてくださいね。


