メイクセラピストになるには何をすべき?仕事内容やなり方をチェックしよう!
今、美容と医療の分野で注目を集めているメイクセラピー。
メイクセラピーはただメイクをするのではなく、心理学的な要素を取り入れたものです。美容資格の中でもメイクによる心の変化に着目したものは多くありません。
メイクセラピストという存在は徐々に認知度を高めており、若い世代を中心に、メイクセラピストを志望する方が増えています。
ですが、メイクセラピストになるための方法はあまり知られていないのです。
メイクセラピストは、心理学やメイクに興味がある方なら、勉強すれば誰でもなれるんですよ。
「メイクセラピストは、美容部員とどう違うの?」
「メイクセラピストになるにはどうすれば良いの?」
この記事ではそんなお悩みを解決するために、メイクセラピストの仕事内容や実際のメイクセラピーの流れ、そしてメイクセラピストになるためにすべきことを詳しく解説していきますね。
メイクセラピストとはどんな職業?
メイクセラピストとは、心理カウンセリングを用いながら相手の「なりたい自分」を引き出し、そのイメージに近づけるために色彩学や印象分析理論などを踏まえ、目の錯覚効果やコスメの質感などを活かしながらメイクの施術をしていく職業です。
また、メイクによって「なりたい自分」に近づけたことによる心の変化を感じ取りながら、ネガティブな感情を解消します。
メイクをすることで前向きな気持ちになり、行動や表情にも変化が起こる事は研究でも明らかにされているのです。
このことから、メイクセラピストは今や美容業界だけでなく、医療現場や福祉施設など、多くの分野で活躍しています。
メイクセラピストの仕事内容は?
メイクセラピストの仕事は、基本的に
- オーダーカウンセリング
- 半顔メイクアップ
- メイクカウンセリング
- メイクアドバイス
- フォローカウンセリング
この流れに沿ってメイクセラピーを行い、その方が日常生活において前向きで積極的になれるようにお手伝いをします。
また、メイクだけでなくスキンケアやエステをするメイクセラピストもいます。ケアする前後の肌を比べるために自分の手で触れてもらうことで、ハリや潤いが出たことに喜びを感じ、自信が出てくるのです。
さらに、あざや火傷、傷を負った肌に対して、目立たないようにするメイクを施すメイクセラピストもいます。
プロのメイクセラピストによるメイクセラピーの流れ
メイクセラピーには様々な方法があります。
中でも、一般社団法人「メイクセラピストジャパン」の創設者である岩井結美子さんが発案したメイクセラピーは、実際に医療現場で使われたメイクセラピー方法です。
メイクセラピストジャパンが認定校を務めるメイクセラピー検定の特級を合格すると、プロのメイクセラピストとして活動できます。
ここでは、プロのメイクセラピストによる実際のメイクセラピーの流れを詳しくご紹介します!
セルフイメージを引き出すオーダーカウンセリング
メイクセラピーによる心理カウンセリングで、本人から「なりたい自分」像を引き出します。
「仕事を任せたくなる信頼感のある女性」「話しかけやすく、親しみやすい女性」というように、具体的なイメージを描いてもらいます。
明確にイメージを掴めていない方には、今の自分に抱く印象やコンプレックスをじっくり聴きつつ、一緒に「なりたい自分」を描きます。
メイク後の姿を想像して気持ちを高めることも、オーダーカウンセリングにおいて重要なポイントです。
メイクセラピストによる半顔メイクアップ
「なりたい自分」に近づけるよう、メイクセラピストが半顔メイクを施します。
顔全体をメイクセラピストがメイクしてしまうと、「プロにやってもらったから変われたんだ」「自分ではできないんだ」というネガティブな感情を増やす原因になりかねません。
そのため、メイクを自分でできるように、残りの半顔はセルフメイクをしてもらいます。再現性を高め、家や職場でも積極的にメイクをするよう働きかけます。
気付きを促すメイクカウンセリング
半顔メイクをすると、素顔とメイク後の姿を比較できて、自分に対するネガティブな感情や、気付けなかった自分の魅力に焦点を当てられます。
人は精神的に弱っている状態でいると、無意識に自分自身の印象を決めつけ、その印象通りに演じてしまう傾向にあります。「こういう態度を取らなければならない」と行動や態度まで影響されることもあるのです。
メイクカウンセリングによって、自分自身のチャームポイントや、自分自身の嫌いだった性格を受け入れられるよう自己肯定感を高めていきます。
自分自身で全顔メイクアップ
メイクセラピストがメイクした側の顔をお手本にしながら、残りをセルフメイクで仕上げていきます。
今後自分で「なりたい自分」のメイクができるように、基本的なメイク技術から伝授します。
ベースやファンデーションの付け方、眉やチークの入れ方、アイシャドウやリップのカラー選びなど、コンプレックスをカバーしつつ魅力を引き出せるようしっかりレクチャーします。
印象分析によるフォローカウンセリング
仕上がったフルメイクを元に、「なりたい自分」の振る舞い方をアドバイスしていきます。
表情・話し方・態度などのクセは、なかなか自分で気づくことが難しく、意識しないと直せません。
そこで、メイクセラピストが顔立ち・メイクやファッション・コミュニケーションなどの視点から印象分析を行います。ポジティブな印象の与え方や、より自分の魅力を引き出せる見せ方を伝えます。
メイクとカウンセリングによって新たな自分と出会えることで、前向きに日常生活が送れるように、徹底してサポートするのがメイクセラピストの役割です。
メイクセラピストになるには
メイクセラピストとしての勉強は、独学だけでカバーする事は難しく、専門的知識のある方から学びのサポートを得る必要があるでしょう。
メイクセラピストになるための勉強をするには、以下のような方法があります。
美容専門学校で学ぶ
美容専門学校では、皮膚理論やメイク理論の基本的な知識から技術まで、一貫して学ぶことができます。
美容専門学校のメイクコースでは、メイクセラピストを目指す生徒向けの授業が用意されており、カリキュラムの1つに、メイクセラピー検定の合格を目指す内容もあります。
また、ボランティアとして老人ホームの入居者にメイクセラピーを施す取り組みも行っているんです。
将来メイクセラピストとして活躍したい生徒にとって、実践的に学ぶ環境が整っています。
メイクセラピスト養成講座を受講する
メイクセラピスト養成講座とは、メイクセラピストジャパンの代表である岩井結美子さんが実際に講師として授業を行う、プロのメイクセラピストを目指す方向けの講座です。
メイクセラピスト養成講座では、受講生自信が「なりたい自分」になる過程を感じながら学ぶことができ、メイクセラピーを受ける側の気持ちになって考える力を身に付けられます。
また、
- 化粧心理学
- 脳科学
- 印象分析理論
- 色彩学
- カウンセリング実習
- メイク実習
これらを網羅できるので、仕事にメイクセラピーを活用したい方、今後メイクセラピストとして独立したい方にとってもおすすめです。
メイクセラピー検定を受験する
メイクセラピー検定とは一般社団法人「メイクセラピストジャパン」運営するメイクセラピーの知識や技術に関する美容資格です。
メイクセラピー検定は3級・準2級・2級・1級・特級と5つのレベルに分かれているので、自分の知識や技術のレベルに合わせて取得することができます。
プロのメイクセラピストとして活躍したい方は、特級を取得することを目標にしましょう。特級の試験は実際にお客様役のモデルにメイクセラピーを施す内容があります。
特級を取得すれば認定メイクセラピストの称号が与えられ、メイクセラピストとして活動できます。メイクセラピストジャパンからメイクセラピストとしての活動を支援されたり、独立に向けてのサポートも得られます。
「メイクセラピストになりたいけど、どこから手をつけて良いかわからない」という方は、まずはメイクセラピーの基礎的知識を学べる3級からの受験をしてみましょう。
まとめ
メイクセラピストは
- 日常生活を前向きに送れるようメンタルサポートをする
- 「なりたい自分」に近づくためのメイクや立ち振る舞いをアドバイスする
このような仕事をする人のことを言い、メイクセラピストになるためには、
- 美容専門学校・メイクセラピスト養成講座・メイクセラピー検定で学ぶ
- メイクセラピストジャパンの認定メイクセラピストになる
という方法があります。
また、メイクセラピストになれば今のお仕事での活躍の場が広がったり、起業したりすることも可能です。
今後益々注目されるメイクセラピストの活動やメイクセラピーの効果。
何から始めればいいか悩んでいる方は、24時間好きなタイミングで受けられるメイクセラピー検定3級の受験からがおすすめです♪