メイクセラピーって効果ある?メイクセラピストがお客様にできることとは
好きなブランドのコスメを買って試したり、使ったことのないカラーでメイクをしたりすると、なんだか新しい自分を発見できた気がして、自然と心もワクワクしますよね。
実は、メイクを施すだけで、日常生活における満足度が高まるといった研究も出ているんです。
そんなメイクによる心の変化を読み取ってメンタルサポートをする化粧療法の1つに、メイクセラピーがあります。
メイクセラピーを受けると自分自身を受け入れられ、行動も前向きになれるんですよ♪
「メイクセラピーってメイクをするだけじゃないの?」「メイクセラピーって本当に効果あるの?」
今回はそんな疑問に答えるために、メイクセラピーによる心と体への効果や、実際にメイクセラピーを受けた方の体験談を詳しく解説します。
メイクセラピーの知識を深めれば、仕事やプライベートに活かすことができますよ♪
そもそもメイクセラピーって何?
メイクセラピーとは、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイク技法のことです。
メイクセラピーによるカウンセリングで引出された「なりたい自分」になるためのメイクを施すことで、コンプレックスなどのネガティブな印象を取り払い、気持ちや行動を前向きになるよう促します。
日常生活での自己肯定感を高め、自信や積極性を持てるようにすることが主な目的です。
現在メイクセラピーは一般の方だけでなく、医療・福祉の現場でも注目されています。例えば、老人ホームのイベントの一環として、メイクセラピーを受けてもらうという取り組みがあります。
メイクセラピーはどこで活用されているか
メイクセラピーを活用しているのは主に以下のような場所です。
- エステサロン
- 百貨店のコスメフロア
- メイクセラピスト主催のメイクレッスン会
- 病院
- 介護施設
- 皮膚科
美容サロン・コスメフロア・メイクレッスン会
メイクセラピー検定を取得している方が在籍しているコスメブランドや美容サロンでは、メイクセラピーの技術を自然と応用して接客していることもあります。
お客様の求めている商品や、この商品を使ってどのような姿になりたいのかなどを引き出すために、メイクセラピーの心理カウンセリング技法を活用しているのです。
また、一般の方がメイクを通して、自己肯定感を高めたり、自分を受け入れるためにメイクセラピーを学ぶレッスン会の需要が増えています。
特に自分の時間がなかなか取れない主婦やOLの方に人気です。
医療機関・老人ホーム
医療機関では、認知症やがんなどを患っている方に向けて行われています。
病気や入院で塞ぎ込んでしまった心を開き、生きる活力を与える取り組みが積極的に行われています。
また、老人ホームでは、プロのメイクセラピストが治療目的で入所者に施す場合もあれば、美容専門学校でメイクセラピーを学ぶ生徒や化粧品会社の社員などが、メイクセラピーを体験してもらうためにボランティアとしてすることもあります。
普段メイクをしない男性の割合が大きいですが、老人ホーム入居者の高齢男性に赤みのある口紅をつけると、血色感が増して喜ばれるケースが多くあるんですよ♪
皮膚科・形成外科
皮膚科や形成外科でもメイクセラピーを採用しています。
手術後の傷跡や火傷・あざ、老化によるシミや遺伝的なソバカスといった皮膚の色味や形に対してコンプレックスを抱いている方を対象とした目立ちにくくするメイクも、メイクセラピーの一つです。
特に傷跡や火傷などの悩みを抱えている方にはメイクセラピーを継続して行い、徐々にメイクを薄くして素顔のままの自分を受け入れられるようになるまでサポートをします。
メイクセラピーは外見と内面の両方にアプローチするので、看護師や介護士の方もメイクセラピーを学んで職場に活かされています。
メイクセラピーがもたらす効果とは?
メイクセラピーは、ただ外見をメイクによって美しく整えるだけではありません。
メイクセラピーによって、心や体にも効果が期待できることがあらゆる実験で証明されています。
ここでは、メイクセラピーを受けることによってどのような効果があるのかを解説します♪
心や行動が前向きになる
メイクセラピーを受けた後は、自分を受け入れるような前向きな気持ちになり、自己肯定感が高まります。
実際に、メイクセラピー後は幸福感を感じやすいという研究結果も出ているほど。
女性は、日々のスキンケアによって肌がキレイになったり、新しい化粧品でメイクをすると気分が上がったりしますよね。
その気持ちの変化を活用したメイクセラピーでは、「本来どんなメイクをしたいのか」「どんな雰囲気になりたいのか」を聞き出しつつイメージに近づけていくので、自分自身の理想を叶えることができるのです。
また、年齢の高い女性を対象にした研究でも、メイクをする人の方がメイクをしない人よりも外出する頻度が高いという結果があります。
メイクセラピーをすると進んで人と交流したり、お洒落を楽しんだりと生活の満足度も上がることがわかっているので、認知症の方や老人ホームの入居者の方などにも積極的に行われています。
五感が刺激され脳が活性化する
メイクセラピーでは半顔を自分でメイクしますが、セルフメイクでは、自ら化粧品の質感や香り、色味などに触れることで脳へ刺激を与え、血流をよくする効果が見られます。
また、メイクセラピストからメイクをしてもらう際、指先から伝わる肌のあたたかみが心を落ち着かせてくれるという声もあります。
そして、メイクの中でも眉毛を描く動作は、食事をするときの約2?3倍の筋肉が必要だとも言われており、腕を動かすことで筋肉トレーニングに繋がります。
さらに、化粧品を選びながら取ったり置いたりする指先の動作も脳の活性化効果があるとして、医療・福祉分野ではメイクセラピーによる効果が期待されています。
ストレスが軽減される
近年、メイクをすることで、体内におけるストレスホルモンの減少や、ストレスが原因で発生する活性酸素を抑えることができるという実験結果が注目されています。
また、メイクをすることで、日常生活で溜まった疲労を回復する効果があるとも言われています。
化粧品の中にはリラックス効果を目的とした香り付けがされているものもあり、気持ちを落ち着かせ、表情に和らぎも出てきます。
さらに、メイクセラピーの心理カウンセリングにより、日頃の鬱憤や悩みを打ち明けることで、ストレスを発散できます。仕事や人間関係での悩みも、メイクセラピーによって改善したという報告があります。
メイクセラピストによるメイクセラピーを受けた方の声
実際にメイクセラピーを受けた方は、その効果を感じられたのでしょうか。
ここでは、メイクセラピーを体験してみた方の感想をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね♪


まとめ
メイクセラピーは
- 心理カウンセリングとメイク技法で自分自身を受け入れられる
- 心や行動が前向きになり自己肯定感が上がる
- 五感が刺激され脳が活性化する
- ストレスが軽減され日常生活が充実する
といった効果が期待できます。
メイクセラピーを実際にお客様や患者様へ行うには、メイクセラピー検定を取得する必要があります。
今、メイクセラピーは美容分野だけでなく、医療・福祉分野において注目されているので、持っていれば今後重宝される存在になるでしょう。
中でもモデルに対してメイクを施す2級以上のレベルを取得すれば、プロのメイクセラピストから知識と技術の両方を認められたことになります。
いち早く現場で活躍できる人材を目指すなら2級からの取得がおすすめですよ♪